横浜市瀬谷区の阿久和団地で運営されている「こども食堂こころ」は、地域の子どもたちや親子に温かい食事を提供する場として、4年前にスタートしました。月に2回開催され、毎回50食以上を提供。これまでに合計2549食が振る舞われてきました。
この子ども食堂は、ひとり親家庭や低所得世帯の子どもたちに向けた支援を目的とし、運営はボランティアによって行われています。また、運営は協賛企業や地域の方たちの支援によって賄われています。
近隣の小学校とも連携しており、子どもたちは名前と学年を記入するだけで食事を受け取ることができます。さらに、子ども連れであれば大人も1食300円で利用することが可能です。

この日は、中学生の子たちが受付のお手伝いをしていました。友人同士や兄弟など、みんなでテーブルを囲み、お話しながら食事をする子供たちの姿で会場は終始和気あいあいとした温かい雰囲気に包まれています。
「こども食堂こころ」は、単なる食事の提供にとどまらず、地域の子どもたちにとって家庭や学校に続く“第三の居場所”としての役割も果たしています。お金や人手の支援があってこそ成り立つこの活動ですが、その根底には「子どもたちに温かいご飯を食べさせたい」というみなさんの強い思いがあります。

子どもたちにとって、学校や家庭とは異なる環境の中で、大人たちと気軽に会話を楽しみながら食事をすることができる場所があるということはとても大切だなと感じました。

このような地域の支え合いの場を取材し、発信することもローカルメディアの重要な役割だと感じています。瀬谷区には、まだまだ知られていない温かい取り組みが数多くあります。瀬谷なびでは、こうした活動を広く伝え、地域の人々がつながるきっかけを作っていきたいと考えています。

今後も、多くの子どもたちが安心して食事を楽しめる場所として、この取り組みが長く続いていくことを願っています。そして、この活動を支える人々の思いを届けることで、地域全体がさらに温かく、優しさにあふれる場所になっていくことを期待しています。
ボランティアおよびご支援は、こども食堂こころのホームぺージより受け付けております。