2024年5月15日、竹村町にオープンした「古民家Cafe×Beer花やしき」は、明治時代から受け継がれてきた歴史ある建物を活かした古民家カフェです。
今回は、今話題のこちらのカフェに取材に行ってきました。
歴史を感じさせる、広々としたお食事処
明治から150年以上、代々受け継がれてきた家を約1年かけてカフェ仕様にしたというこちらのお店。もともとは畳の間だった部分をフローリングにしたそうで、和風モダンな雰囲気になっています。
窓際の席に座ると、立派な庭園の美しい緑を楽しむことができます。この日は雨が降っていましたが、それもまた木々の美しさを引き立てていました。
池には立派な鯉が悠々と泳いでいましたよ。晴れた日には縁側に座ってのんびり過ごすのもいいですね。
「花やしき」の名前の由来は祖母の想い
「花やしき」というお店の名前は、オーナーである川口さんのおばあ様が「いつか「花やしき」という名前でお店を開きたい」と考えていたことがきっかけだそうです。
長い間茶道に親しみ、たくさんのお客様にお料理やお茶をふるまっていたおばあ様が集めてきた、たくさんのお皿たち。川口さんはこれも受け継ぎ活かしたいと考え、すべてのお皿を並べてカフェで提供するメニューのイメージを膨らませていったそうです。
お皿はどれも最近ではなかなか見ないような珍しく素敵なデザインのものばかり。祖母から孫へ、代々受け継がれた歴史と想いを知ると、お店の看板メニューである「おむすびセット」も一層あたたかく感じられます。
おむすびセットは、日替わりのおむすびの中から好きなものを3種類選べます。小鉢と汁物がセットになっており、瀬谷の畑で採れた旬の野菜を取り入れるなど、地産地消にも取り組んでいるそうです。
お味噌汁のお味噌は花やしきから徒歩圏内にある瀬谷の粷屋さん「川口糀店」の米味噌を使用。丁寧に作られたおむすびも、深くまろやかな味わいのお味噌汁も、そして旬の野菜を使った小鉢も、すべてが絶品で思わず心が緩みます。
みんなが集まる賑やかな家であり続けてほしい
「昔からこの家には地域の人たちが集まり、いつも賑やかでした。そんな子供の頃の楽しかった経験や思い出があり、この家がいつまでも人の集う場であってほしいと思ったのが原点です。」
そうお話しするオーナーの川口さんは、3人のお子さんを持つママ。一番下の子はまだ幼く、お母様のサポートを受けながらお一人でカフェを切り盛りしています。
幼少期から、お客様をもてなす手伝いをしていた川口さん。この写真の風景が強く印象に残っており、カフェをオープンしたいという気持ちが強くなったそうです。
空港のお仕事や製粉会社など、カフェとはまったく別の道を歩んできた川口さんでしたが、心の中にあった想いが巡り巡って「古民家Cafe×Beer花やしき」が誕生しました。
おじい様が大切に作ったお庭は、現在は幼い子供達もお手伝いしながら、家族みんなで掃除や手入れをしているんだとか。代々受け継がれてきたこのお庭も、また若い世代へと受け継がれています。
川口さんのお母様は地元の製粉会社の女社長として勤めていたそう。多忙なお母様に代わり面倒を見てくれていたおばあ様の隣で、お茶の点て方も学んだという川口さん。
丁寧に立てた抹茶をアレンジした「自家製抹茶あんみつ」は花やしきの人気メニューです。
店内に飾られている色鮮やかで美しい手毬は、おばあ様が作ったものなんだとか。家と家族の歴史の詰まった思い出の品々にも注目してみてくださいね。
おもちゃも完備!小さなお子様も大歓迎です
川口さんご自身も子育て中のママということもあり、お部屋の一角にはおもちゃや絵本が並んだスペースがありました。
古民家カフェというとお洒落で静かで、子連れでは難しいというイメージがありましたが、こちらは小さな子供連れでも気軽に訪れることができそうですね。お子様メニューもあるので、家族での食事やママ会にもぴったりですよ。
四季を感じながら、ゆったりと贅沢な時間を
歴史を重ねた立派な家屋と、四季折々の美しさを楽しませてくれるお庭、そしていたるところから感じられる花やしきの「おもてなし」の心に癒されてみてはいかがでしょうか。
「古民家Cafe×Beer花やしき」の名の通り、クラフトビールもおすすめです。バスに乗って、駅から歩いて、地ビールの飲み比べを楽しみにやってくる方も多いそうですよ。
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古民家Cafe×Beer花やしき
住所:神奈川県横浜市瀬谷区竹村町24-1
営業時間:水木金 10:00~15:30(LO15:00)
土 7:00~11:00(LO10:30)
定休日:月・火・日
※不定休の為SNS(Instagram)にてご確認ください。
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